「夏の翼」がアカペラコーラスで始まる事に成り、それを受けて「爽やかコーラスバンドで行こう!」と相成りまして(笑)。
まぁ僕は、そこの所は本望だったので「これでチャンネルを気にせずに、どんどんコーラスを入れても文句言われないな」と喜んだものです。
元々僕は「ホテル・カリフォルニア」とか「哀愁のカサブランカ」とか洋楽のマイナー曲で、ドミナントがメジャーコードの曲(これって大事!)が好きでした。
爽やかに寂しい…、そんなイメージで書いた曲です。
ドミナントがメジャーコードと言うのは、例えばキーがAmだとして、この基本の和音に戻ろうとする和音を「ドミナントコード」と言い、E(ミ)の音を主音としたコードを言うのですが、普通、洋楽はEmなんですね。
これに対して日本の歌謡曲(特に演歌は100%)はE(7)なんです。
要するに日本人受けするコードなんです。
余談ではありますが、宇多田ヒカルさんの「Automatic」もアルバム中、唯一の「ドミナントがメジャーコードのマイナーキー曲」なんですね、たしか。
だから、あの曲はアルバム「First Love」の中でも特異な曲なんです。
多分、完全にシングルヒットを狙って割り切って書いた曲でしょう。まぁ、僕も大好きな曲ですけど(笑)。
さて歌詞ですが、アルバムの中にも記しましたが、僕は「俺」と言う一人称の歌詞は全く受け入れられないのです。
しかし当時の担当ディレクターは「男らしさだ!俺だ!」と…(笑)。
なんだか良く解らない理由で「この曲は(俺)だろ!」と相成りまして、僕はノータッチでした。
ただひたすら「インパクトのあるコーラスのイントロ」を考えていた様に記憶しています。
エンディングのギターソロは、何気なく気に入ってます(笑)。
ストラトだったかな…。